企業法務という言葉は、いろいろな意味に使われますが、会社を経営する社長さんが会社経営において直面する法的問題と考えておけばよいでしょう。

例えば、会社が下請企業と継続的な取引をするとき、しっかりとした契約書を締結しておかないと、後のちトラブルになることがあり、そうした契約書のチェックも企業法務といえます。他方で、家族経営の株式会社において、妻が会社の株式の半数を持っているような場合で、その妻と離婚しようとするとき、夫が株式をいかに買い取るかという問題も、一見すると離婚における財産分与の問題ですが、広い意味では企業法務の問題といえます。